トラック インスペクタの使用

インスペクタ では、[トラック]タブを選択し、選択したトラックを表示して設定を編集します。

トラックのヘッダーをクリックして選択すると、インスペクタが表示されている場合は、[トラック]タブが自動的に表示されます。


サマリー

[名前]ボックスに値を入力し、選択したトラックの名前を設定します。ここに入力した名前はトラック ヘッダーに表示されます。

[リップル]を最初に有効にすると、すべてのトラックでリップル編集が有効になります。トラックのリップル編集をオンまたはオフにする場合は、[リップル同期]スイッチを使用します。

[リップル同期]スイッチは、タイムラインの上にある[リップル]ボタン が有効になっている場合にのみ利用できます。

オーディオ出力

プロジェクトの各トラックは、2 つのオーディオ チャンネルをサポートし、プロジェクトの各クリップは、マルチチャンネル オーディオをサポートします。詳しくは、"マルチチャンネル オーディオの操作."を参照してください。

トラック インスペクタのオーディオ出力コントロールでは、トラックの全体レベルを調整し、各チャンネルのステレオ トラックへの効果をコントロールできます。

項目

説明

トラック ボリューム

選択したトラックのボリューム全体を調整するには、値をクリックして新しい値を入力するか、フェーダーをドラッグします。つまみの中心をダブルクリックすると、フェーダーをリセットできます。

トラック インスペクタの[ボリューム]フェーダーをドラッグすると、トラック ヘッダーの[ボリューム]フェーダーも調整されます。詳しくは、"トラック コントロールの調整."を参照してください。

ボリューム フェーダーを微調整するには、[Ctrl]キー(Windows)または[⌘]キー(macOS)を押しながらドラッグします。

ボリュームを調整するときは、必ずオーディオ メーターを見てください。すべてのトラックのボリュームを追加するので、オーディオ出力がクリッピングしやすくなります。再生中に赤いクリップ記号が表示されないようにしてください。詳しくは、"オーディオ レベルのモニタ."を参照してください。

トラック インスペクタのメーターには、選択したトラックのオーディオ レベルが表示されます。[Catalyst Edit]ウィンドウの上部にあるアクティビティ ペインのメーターには、カーソル位置のすべてのオーディオの合計が表示されます。

トラック パン

ステレオ フィールドにおけるトラックの位置を制御するには、ノブをドラッグします。下または左にドラッグすると、オーディオは左側のスピーカー寄りに配置され、上または右にドラッグすると右側のスピーカー寄りに配置されます。パンを中央にリセットするには、ノブをダブルクリックします。

トラック インスペクタの[パン]ノブをドラッグすると、トラック ヘッダーの[パン]ノブも調整されます。

モノラル出力に割り当てられているトラックやマルチチャンネル クリップを含むトラックには、[トラック パン]ノブは表示されません。トラックにマルチチャンネル クリップが存在する場合は、オーディオ チャンネル コントロールを使用して各チャンネルをパンします。

パン モード

[パン モード]ボタンをクリックし、メニューから設定を選択して、トラックで使用するパン モデルを選択します。

  • 追加:このモードは、ステレオ ファイルをパンするときに特に便利です。ステレオ フィールドを横切るようにパンすると、ステレオ イメージはスピーカー間を横切るように現れます。どちらかのチャンネルに向けてパンしていくと、そのチャンネルに反対側のチャンネルからの信号が追加されていき、最後には両方のチャンネルの信号が 1 つのチャンネルに最大音量で出力されます。

    このモードではリニア パン カーブが使用されます。

  • コンスタント パワー:このモードはモノラル音源をパンするときに便利です。このモードでは、チャンネル間をパンするときに音量が維持されます。

    ステレオ ファイルを 100% R にパンすると、メディア ファイルのライト チャンネルのみが再生され、このチャンネルが両出力チャンネルに送られます。続けて左にパンすると、レフト チャンネルが徐々に出力に追加され、ライト チャンネルは徐々にフェード アウトして、スライダが 100% L に達すると、両出力チャンネルからレフト チャンネルのみが聞こえるようになります。

  • 3 dB ノッチ:このモードは、ステレオ音源のチャンネルの相対的な信号レベルを調整するときに便利です。センターにパンしたときに -3 dB カットが適用されます。センターからいずれかのチャンネルにパンしていくと、反対側のチャンネルは -3 dB から -∞ まで減衰します。パンした信号は、-3 dB から 0 dB まで増幅されます。

    このパン モードではリニア パン カーブが使用されます。

  • 6 dB ノッチ:このモードは、ステレオ音源のチャンネルの相対的な信号レベルを調整するときに便利です。センターにパンしたときに -6 dB カットが適用されます。センターからいずれかのチャンネルにパンしていくと、反対側のチャンネルは -6 dB から -∞ まで減衰します。パンした信号は、-6 dB から 0 dB まで増幅されます。

    このパン モードではリニア パン カーブが使用されます。

たとえば、[3 dB ノッチ]または[6 dB ノッチ]設定を使用している場合、右方向に完全にパンすると、ライト チャンネルでは 0 dB で再生され、レフト チャンネルでは再生されません。センターにパンすると、各チャンネルは指定したセンター値(-3 dB または -6 dB)まで減衰されます。左方向にパンすると、レフト チャンネルでは 0 dB で再生され、ライト チャンネルでは再生されません。

ミュート

をクリックすると、選択したトラックがミュートになるか、ミュートが解除されます。

ミュートにすると、トラックはオーディオ ミックスから除外されます。トラックの ボタンを有効にすると、トラックをミュート グループに追加することができます。

トラック インスペクタの[ミュート]ボタンをクリックすると、トラック ヘッダーの[ミュート]ボタンも更新されます。

ソロ

をクリックすると、選択したトラックがソロ再生されるか、ソロ再生が解除されます。

トラックがソロ再生されると、ソロ再生されていないすべてのトラックを効率的にミュートにできます。ソロ グループにトラックを追加するには、そのトラックの ボタンをクリックします。ソロ グループからトラックを削除するには、もう一度 ボタンをクリックします。

トラック インスペクタの[ソロ]ボタンをクリックすると、トラック ヘッダーの[ソロ]ボタンも更新されます。

トラックにマルチチャンネル クリップが含まれる場合にのみ、以下のコントロールが表示されます。詳しくは、"マルチチャンネル オーディオの操作,"を参照してください。

チャンネルのボリューム

選択したチャンネルのボリュームは、フェーダーをドラッグして調整できます。つまみの中心をダブルクリックすると、フェーダーをリセットできます。新しい値を入力するには数値をダブルクリックします。

トラック インスペクタの[ボリューム]フェーダーをドラッグすると、トラック ヘッダーの[ボリューム]フェーダーも調整されます。詳しくは、"トラック コントロールの調整."を参照してください。

ボリューム フェーダーを微調整するには、[Ctrl]キー(Windows)または[⌘]キー(macOS)を押しながらドラッグします。

ボリュームを調整するときは、必ずオーディオ メーターを見てください。すべてのトラックのボリュームを追加するので、オーディオ出力がクリッピングしやすくなります。再生中に赤いクリップ記号が表示されないようにしてください。詳しくは、"オーディオ レベルのモニタ."を参照してください。

トラック インスペクタのメーターには、選択したチャンネルのオーディオ レベルが表示されます。[Catalyst Edit]ウィンドウの上部にあるアクティビティ ペインのメーターには、カーソル位置のすべてのオーディオの合計が表示されます。

チャンネルのパン

ステレオ フィールドにおけるチャンネルの位置を制御するには、ノブをドラッグします。下または左にドラッグすると、オーディオは左側のスピーカー寄りに配置され、上または右にドラッグすると右側のスピーカー寄りに配置されます。パンを中央にリセットするには、ノブをダブルクリックします。

トラック インスペクタの[パン]ノブをドラッグすると、トラック ヘッダーの[パン]ノブも調整されます。

モノラル出力に割り当てられているチャンネルの[チャンネル パン]ノブは表示されません。

パン モード

[パン モード]ボタンをクリックし、メニューから設定を選択して、チャンネルに使用するパン モデルを選択します。

使用可能なパン モードの説明については、"パン モード"を参照してください。

ミュート

をクリックすると、選択したチャンネルがミュートになるか、ミュートが解除されます。

ミュートにすると、チャンネルはオーディオ ミックスから除外されます。チャンネルの ボタンを有効にすると、チャンネルをミュート グループに追加することができます。

トラック インスペクタの[ミュート]ボタンをクリックすると、トラック ヘッダーの[ミュート]ボタンも更新されます。

ソロ

をクリックすると、選択したチャンネルがソロ再生されるか、ソロ再生が解除されます。

チャンネルがソロ再生されると、ソロ再生されていないすべてのチャンネルを効率的にミュートにできます。ソロ グループにチャンネルを追加するには、チャンネルの ボタンをクリックします。ソロ グループからチャンネルを削除するには、もう一度 ボタンをクリックします。

トラック インスペクタの[ソロ]ボタンをクリックすると、トラック ヘッダーの[ソロ]ボタンも更新されます。

ビデオ エフェクト

選択したトラックにエフェクトが適用されている場合は、ビデオ エフェクト コントロールを使用して各エフェクトの設定を制御できます。詳しくは、" トラックへのエフェクトの追加."を参照してください。

ビデオ プレビューでプラグインのインタラクティブなオーバーレイ コントロールの表示と非表示を切り替えるには、[オーバーレイ]ボタン をクリックします。

チェーンから削除せずにプラグインをバイパスするには、[ミュート]ボタン をクリックします。

チェーンからプラグインを削除するには、[削除]ボタン をクリックします。

プラグインの見出しをドラッグして、プラグイン チェーンの位置を変更します。

切り替え矢印をクリックすると、プラグインの各コントロールの表示/非表示が切り替わります。

Inspector で位置パラメータを選択すると、ビデオ プレビューにコントロール ポイント()が表示されます。ビデオ プレビューまたは Inspector でコントロール ポイントをドラッグすることにより、パラメータの位置を調整できます。